ベトナム最大級のF&B展示会「VIETFOOD & BEVERAGE-PROPACK 2026」出展エリア分析

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ホーチミンで開催されたVIETFOOD & BEVERAGE-ProPack Vietnam 2026のエリア構成と実績を解説。出展検討企業向けに各ゾーンの特徴と狙い方を整理した。

ベトナム最大級の食品・飲料関連展示会「VIETFOOD & BEVERAGE-ProPack Vietnam 2026」が2026年8月にホーチミン市で開催された。今回で通算30回目を迎えた本展のエリア構成と、出展を検討する企業が押さえておくべきポイントを整理する。

【1】展示会の基本情報と今回の実績

展示会は2026年8月6日から8日までの3日間、サイゴン展示会議センター(SECC)で開催され、VINEXADが主催しホーチミン市食品協会(FFA)およびベトナムビール・酒類・飲料協会(VBA)が協力した。2026年は同展がホーチミン市で開催されるようになってから30回目の節目であり、30年にわたる持続可能な発展の歩みと、国内外のF&B業界をつなぐ先駆的な役割を示すものとなった。

今回の規模は、20以上の国・地域から1,000社を超える企業が参加し、1,400を超える小間数という大きなものとなり、来場者数は4万人を超えると見込まれていた。これは主催者発表の事前予測ベースの数字であり、確定値は公式サイトで要確認としたい。前回(2025年)との具体的な比較数値は検索範囲内では確認できなかった。

項目 今回(2026年)
会期 2026年8月6日〜8日
会場 サイゴン展示会議センター(SECC)/ホーチミン市
主催 VINEXAD(FFA・VBA協力)
開催回数 通算30回目
出展社数・小間数 1,000社超/1,400小間超
参加国・地域数 20以上
来場者数(見込み) 4万人超

【2】出展エリアの構成

会場は食品・飲料の完成品を扱うエリアと、加工・包装機械を扱うProPack Vietnamのエリア、そして海外企業向けの国別パビリオンに大別される。

Food Zone(食品ゾーン)

加工食品、プレミアム食品、飲料、コーヒー・茶、菓子、水産物、食肉製品、食品原料・添加物までF&Bのエコシステム全体をカバーする製品が展示された。加工食品メーカーから高付加価値食品ブランドまで幅広い出展者層が特徴である。

Beverage Zone(飲料ゾーン)

飲料ゾーンには業界内の有力ブランドが引き続き集結し、多様な製品ラインと新しい消費トレンドを提示した。サイゴンビール、ハノイビール、カールスバーグ・ベトナムなどがこのエリアに参加し、ブランドPRと商談機会の拡大に貢献した。国内大手飲料メーカーが軸となるエリアとして定着している。

ProPack Vietnam(加工・包装技術ゾーン)

加工・包装技術を扱うProPack Vietnamのエリアでは、スマート包装やグリーン包装(環境配慮型包装)のソリューションが目立ち、原産地証明やベトナム製品の国際市場輸出時のカーボン排出削減といった課題に対応する技術・グリーン包装の応用が注目された。製造業・包装機器メーカーが中心となるゾーンである。

国別パビリオン

国・地域単位のパビリオンには中国、インド、日本、マレーシア、ポーランド、ロシア、韓国、台湾、タイ、ベトナムの企業が参加した。各国パビリオンは規模を揃えて組織され、各国の特色ある製品や輸出競争力のある製品、先進的な技術ソリューションを紹介することで、ベトナム企業が良質な調達先に直接アクセスし、貿易協力や食品・飲料産業のバリューチェーン連携を強化できる場となった。

The Taste Europe!(欧州食品プロモーションプログラム)

国際貿易促進プログラムの参加も今回の特徴の一つで、欧州の高品質食品を紹介する「The Taste Europe!」が代表例として展開され、海外の組織・企業に対する本展の訴求力と信頼性を裏付けるものとなった。ロシア貿易促進センターも長年にわたりロシア企業の出展を支援しており、製品PRやパートナー探索、ベトナム市場開拓の場として活用されている。

エリア名 主な取扱分野 出展傾向
Food Zone
(食品ゾーン)
加工食品・プレミアム食品・菓子・水産物・食肉製品・原料/添加物 食品メーカー・ブランド全般
Beverage Zone
(飲料ゾーン)
ビール・アルコール飲料・機能性飲料・コーヒー/茶 国内大手飲料ブランドが中心
ProPack Vietnam
(加工・包装技術ゾーン)
加工機械、包装機器、グリーン包装・スマート包装技術 機械・包装資材メーカー
国別パビリオン 中国・インド・日本・マレーシア・ポーランド・ロシア・韓国・台湾・タイ・ベトナムの各国製品 海外の食品・飲料・機械メーカー
The Taste Europe! 欧州の高品質食品プロモーション 欧州食品輸出企業

このほかにも複数のゾーンが設けられている可能性があるが、詳細な区画数・出展社数の内訳までは検索範囲内で確認できず、公式サイトで要確認としたい。

【3】今回盛り上がったテーマ

飲料ゾーンでのブランド集積

飲料ゾーンには国内有力ブランドが継続して集まり、多様な製品ラインと新しい消費トレンドが提示された点が今回の特徴として報じられている。大手ブランドの継続参加は、来場バイヤーの回遊を促す要素として機能したとみられる。

グリーン包装・スマート包装への関心

ProPack Vietnamのエリアでは、スマート包装や環境配慮型のグリーン包装ソリューションの伸長が見られた。AI活用、デジタル化、eコマース、ESG基準の広がりに伴い、F&B企業が生産技術の近代化、ライン自動化、環境に優しい包装、トレーサビリティ、サプライチェーン最適化への投資を強めているという業界背景も、このゾーンへの関心の高さを裏付けている。

国際貿易促進プログラムの充実

本展は本産業分野でベトナム初となるUFI(国際見本市連合)基準の認証を取得した展示会でもあり、「The Taste Europe!」のような国際貿易促進プログラムの実施が、海外組織・企業からの信頼性を示す材料として取り上げられた。

【4】出展を検討する企業への示唆

  • 完成品としての加工食品・プレミアム食品・菓子・水産加工品などを扱う企業は、Food Zoneでの出展が中心候補となる。
  • 飲料メーカーは、大手ブランドが集積するBeverage Zoneでのブランド露出と商談機会の獲得が狙いとなる。
  • 包装資材・加工機械・グリーン包装ソリューションを持つ企業は、ProPack Vietnamのエリアが有力候補であり、今回の盛り上がりを踏まえると環境配慮技術の訴求が有効と考えられる。
  • 海外企業は、単独出展のほか、国別パビリオンやThe Taste Europe!のような貿易促進プログラムへの参加という選択肢もあり、初出展のハードルを下げられる可能性がある。
  • 出展申込のタイミングやパビリオン参加の具体的な条件、区画料金については、公式サイトで最新情報を確認することを推奨する。

【5】まとめ

VIETFOOD & BEVERAGE-ProPack Vietnam 2026は、通算30回目を迎え、20以上の国・地域から1,000社を超える企業、1,400を超える小間が集まる規模で開催された。Food Zone、Beverage Zone、ProPack Vietnamという3つの軸に加え、多数の国別パビリオンや国際貿易促進プログラムが並走する構成が特徴であり、特にグリーン包装・スマート包装への関心の高まりが今回目立った動きといえる。

【6】OpenExpo編集部より

この記事について

OpenExpo編集部

今回のVIETFOOD & BEVERAGE-ProPack Vietnam 2026では、完成品を扱うFood/Beverage Zoneと、機械・包装技術を扱うProPack Vietnamという二本柱の構造が明確に維持されつつ、グリーン包装やスマート包装といった環境・技術トレンドへの関心が強まっている点が特徴的でした。単独出展だけでなく、国別パビリオンや欧州向けの貿易促進プログラムのような「まとまって出る」選択肢が用意されている点も、初めて東南アジア市場に挑戦する企業にとっては検討材料になるはずです。出展エリアごとの正式な区画数や料金体系については、必ず主催者公式サイトで最新情報を確認したうえで、次回に向けた出展計画を立てることをおすすめします。

引用元

この記事を書いた人

OpenExpo編集部

OpenExpoの編集部です。世界各国の展示会情報をピックアップで紹介し、編集部のコメントなども記載いたします。